12月22日、東京で大学院時代の研究室の集まりに参加しました。
その際、同期入局の上條達央先生が出版したとの報告がありました。 ”歯のないひと、ボケるひと”という本です。
彼の親族に発症した認知症について、どうして元気だった祖母・伯父がなぜ?
身近で起きた病気になった方が、若い時期に総入れ歯になっていたことが(歯周病など) 共通する点であり、特徴であることから、歯と認知症の関係を調べました。
実際に歯がない方が100%認知症になるわけではありませんが、 高齢者でも残っている歯が多ければ多いほど、自立歩行・生活・仕事といった 豊かな生活を送っていらしゃることが報告されています。
良く咬む子供がそうでない子に比べ知能指数が高い傾向にある。など、 歯でかむことと脳の機能が密接に関係していることなど、優しい言葉でわかりやすく書かれていて、 彼にこんな才能が有ることに驚きました。
現在、歯を残すための治療。予防にスタッフとともに頑張っているぬりや歯科にとっては 励ましの本であることは間違いなく、さらなる医療への取り組みに導いてくれたたことに感謝したい一冊でした。
※歯周病について 歯周病と関係がある病気は 糖尿病、誤嚥性肺炎、狭心症、心筋梗塞、認知症、妊婦の低体重児出産・早産や骨粗鬆症 と、言われています。
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