歯周病と糖尿病に関する新知見 2月17日、愛知学院歯学部内科学・松原教授と歯周病学・野口教授の講演会に行ってきました。休日にも関わらず大勢の方が参加され、関心の高さがうかがわれました。
糖尿病は、インスリンの作用不足による高血糖状態を特徴とする病気で、その治療の目的は合併症の発症と進展予防にあります。 合併症には、網膜症、腎症、神経障害、脳卒中、心筋梗塞・狭心症、糖尿病足病変が重視されています。 今回は糖尿病の慢性合併症としての歯周病がテーマでした。 1.糖尿病患者の歯周病にかかるリスクは、糖尿病でない方の約3倍である。 2.糖尿病患者が重度歯周病にかかると、尿たんぱくが生じるリスクが2倍、腎不全に至るリスクが3倍に増加する。 3.糖尿病患者が重度歯周病にかかると、虚血性心疾患と糖尿病性腎症が合併して死亡するリスクが3倍に増加する。 4.歯周病の治療は糖尿病患者の血糖値コントロールの改善をもたらす。
このような衝撃的な内容でした。 このように糖尿病と歯周病には双方的な関連が認められ、両方の病気を持った患者さんには医師と歯科医師の協力が必要であることを力説されていました。
歯周病はさらに、心筋梗塞や感染性心内膜炎、誤嚥性肺炎、低体重児出産などの誘因となる可能性も指摘されています。 まさに健康は健口から!!!皆様が充実した生活、素敵な笑顔でいていただくために我々は頑張ります。
尚、2月21日午後、大学講義のため大変申し訳ありませんが休診とさせていただきます。 21日午前は金沢大学の代診の先生の診察になります。よろしくお願いいたします。
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